こんにちは、ロナえるの夫です。
こんな方におすすめ
- 人生の指針を見つけたい方
- 人生をよりよく歩みたい方
- イノベーションオブライフに興味がある方
クリステンセンの「イノベーションオブライフ」の中身を紹介していきたいと思います。
今回は3章のうちの3章目を紹介します。
2章まで紹介はこちらです。
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参考人生の指針 「イノベーションオブライフ:幸せなキャリアを歩む」
続きを見る
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参考人生の指針 「イノベーションオブライフ:幸せな関係を築く」
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はじめに
「イノベーションオブライフ」は3つの問いから始まります。
- どうすれば幸せで成功するキャリアを歩めるだろう?
- どうすれば伴侶や家族、親族、親しい友人たちとの関係を、ゆるぎない幸せのよりどころにできるだろう?
- どうすれば誠実な人生を送り、罪人にならずにいられるだろう
今回は、
「どうすれば誠実な人生を送り、罪人にならずにいられるだろう」
についての指針を説明します。
罪人にならない
本章では、「総費用と限界費用の考え方」という理論を中心に話が進みます。
総費用と限界費用とは?
「総費用」と「限界費用」とは経済学の言葉です。
ポイント
「総費用」とは、何かをやるためにかかる全体の費用。
「限界費用」とは、追加で何かをやる場合の費用。
現在の総費用 = 過去の総費用 + 限界費用
とも言えますね。
必ずというほど限界費用の理論が総費用を圧倒することが多いです。
つまり、最終的に全体でかかる費用を見ずに、今これだけの費用を追加すればこれだけの収益が得られるということに囚われがちであるということである、ということです。
本書では、ブロックバスターとネットフリックスの例が紹介されている。
概要としては次の通りである。
- ブロックバスターは、店舗でのビデオレンタル業を営む会社(日本のTUTAYAみたいなもの)
- ブロックバスターは、1本DVDをレンタルするごとに収益をあげていた
- ネットフリックスは、インターネットでのビデオレンタル業を営む会社
- ネットフリックスは、月額制でインターネットで注文してDVDを自宅に配送した
- ブロックバスターは、ネットフリックスの領域が既存ビジネスに比べてずっと規模が小さいため、放っておいた
- 店頭でのビデオレンタル業界が縮小していき、インターネットでのレンタル業界が拡大していった
- 最終的には、ブロックバスターが破産することとなった
ブロックスバスターは限界費用を考慮して新しい分野に飛び込めなかったに対して、ネットフリックスは0からのスタートであり今までかかった費用がなく「総費用=既存費用」となるため、まだ未開の業界に飛び込むことができました。
既存ビジネスを続けた方が良いと考えた結果、総費用が多くなってしまった例でしたね。
善悪の判断
本書では、この経済学の「総費用と限界費用」の考え方を善悪の判断にも同じように用いています。
何かを「この一度だけ」行うことの限界費用は、ないに等しいように思われるが、必ずと言っていいほど、それをはるかに上回る総費用がかかる。
ドラッグやインサイダー取引などその類ですね。
1度だけでも「犯罪」であるために、人生に大きな傷を残してしまいます。
また、1度やってしまうとやってしまうことのハードルも下がってしまいますね。
例えば、ダイエットをしているけれど一度だけコーラを飲んでしますとか、
毎朝ランニングをしているけど今日は面倒だからやめるとか。
100%守るほうが98%守るよりたやすい
次回に続く
今回は、
「どうすれば誠実な人生を送り、罪人にならずにいられるだろう」
に対する方針を紹介しました。
これまで学んだことを最大限に生かすには人生の目的が必要です。
次回は、著者が人生の目的を見つけるために実際に行なっているプロセスを具体的に紹介します。